Tuesday 25 December 2007

wwwleningradspb.ru


私立図書館の近くの寂れた場所に小さなCD屋があり、以前から気にはしていたのですが中に入ってみるとなかなかの品揃えで驚きました。レコファンまではいかないものの小型デパート内の新星堂や地方のTSUTAYA位の品揃えです。特にSTEREOLABやSNOWPATROLなんかが売ってたのには驚きです。価格は大体正規版(多分)で200か250ルーブル。800〜1000円程度。ロシア国内のアーティストの場合は大体150ルーブルです。そこで今回ペテルブルグ出身のЛенинград(レーニングラード)というバンドの新作(写真1)と、foofightersの新作を購入。2つで400ルーブルと、日本の感覚からするとだいぶ安いです。
レーニングラードはロシアで人気のバンドですが、歌詞の内容が「汚い」為に公の場には現れません。テレビやラジオでも放送してはいけないそうです。10年近いキャリアのバンドで、音楽のスタイルとしては僕がロシアで買ったどのバンドよりもオリジナリティに溢れていて音楽が好きだというのが伝わって来ます。所謂パンクロックな訳ですが、スタイルとしてはロシアの民族性を崩さない感じの音作りで、アイルランドのthe POGUESのロシア版といった感じです。poguesはよく、irish trad punk と言われますが、ленинградはrussian trad punk です。メンバーは10人以上いて、ラッパ関係やパーカス、アコーディオンやバラライカなど、聴いていてロシアを感じさせます。そしてその歌詞の内容は、酒と女が大好きですという事をひたすらに叫んでいるものが多いです。今回の新譜も、1曲目からコーラス部分では「ウォッカ!ビール!コニャック!」の連呼です。ロシア語では良い言葉悪い言葉の分類が他の言語に比べて多いため、その悪い言葉ばかりを使うと世間からは切り離されるという事みたいです。職場でも一度レーニングラードが良いという話をしたら他の教授様達に変な目で見られました。そして「学生の前では絶対に言うな」との指摘も。
まあ綺麗な言葉を使って嘘ばっか言って毎日テレビに出てくるような人間に比べれば、汚い言葉でも嘘をつかない人間の方がよっぽどいいと思いますが。
foofighters の新作もそこそこ良かったですが、いいかげんキャリアも長くなって来て、3rd以降あまりパッとしないなあと言う感じは今作も同様でした。こういうのはアメリカで売れてるバンドに多いですが、キャリアが長くて作品も気が付くと多くなっている。しかしどの作品も大して変わらない。しかもそれが結構いい。でも大騒ぎする程は良くない。個人的な感想ですが。

まあしかし日本ではおそらくfoofightersの新作はレコファンやアマゾンで1600円前後であると思われますが、日本の給料で1600円とロシアの給料で1000円とを比べると断然感覚としては日本の給料で1600円のCDを買う方が安いですね。

2 comments:

Anonymous said...

こんにちは。
いつも楽しみに読んでいます。

レーニングラード聞いてみたいです。
確かにFoo Fightersはセカンドまでがすごく良かったね・・。
9年くらい前今頃ライブ行ったこと
思い出しました。

ロシアはかなり寒いですか?
体には気をつけてくださいね。

jun sekiguchi said...

楽しみに読んでくれるなんて嬉しいな。僕は3rdまでは大好きです。foofightersの話。最近毎日−10℃とかです。ほんとに寒くて鼻の中が凍ります。