Tuesday 4 December 2007

Партия любителей пива


今回の選挙では11の政党が議席を争いましたが、そこには入らなかった伝説の政党を発見しました。以下、人から伝え聞いた情報とインターネット上での情報なので信憑性は100%とは言えませんが、僕がこの政党の存在を知った最初の日の記録として現時点での情報を日本語で記載します。
その政党の名は「Партия любителей пива」英語で「Beer Lovers Party」 ,日本語にしたら「ビール愛好党」とでも言うのでしょう。ロシアでは93年に結成、94年に正式に政党として登録。当時の党員は1700名以上。党首はドミトリーシェスタコフという先生。党の目標は「人種、出身、宗教の分類に捕われる事無く、全てのビール愛好家を守る」というもの。「ライトビール(ラガーやピルスナー等)派、「ダークビール(スタウト、エール等)派」、「クワァス愛好派」と派閥も存在します。いくつかの企業等からサポートを受けて、「良いビールを飲む為の環境保全」をテーマに、95年の選挙に登録。党のスローガンは「安全な社会作り」。ビールのみではなくソーセージや肉など、何かを愛する力を大切にするという主張をしている。ロシア全土に60の支局を持ち、選挙の際には少数ながら支持も集める。ただ政党としての成功とは程遠く、98年にスポンサーが降りたのを切っ掛けに事実上の活動は停止。しかし現在でも組織自体は存続している。ロシアでの結成は93年であるものの、元々はポーランドで90年に結成。Janusz Rewińskiという人が創始者。当初の主張は、「ウォッカなどのハードドリンクよりもビールを推奨。アルコール依存症の根絶」。91年の選挙では約3%の支持を得て16議席を獲得と健闘。しかしその後、党首Janusz Rewiński先生の「ライトであろうがダークであろうがビールは皆美味しい」という発言が原因で派閥間の対立が強まり空中分解。その後ロシアへと活動の場を移して行った。
という事です。
表面的な部分を重視すると名前の時点で人々からは馬鹿にされそうですが、人種差別を無くそう、平和な社会を作ろうと、極めて明確で素晴らしい目標があります。考えの軽い快楽主義だという捉え方をされている70年代のサイケカルチャーのような単純な考え方です。しかし民族主義を煽る最近のロシア社会にあって、この政党の存在は必要なことのようにも思えます。
統一ロシアの問答無用の圧勝は今後、ロシア国民以外にとって危険な方向へと向かう可能性があります。自国の利益のみを視野に入れるというのは個人レベルでは世界観の狭い人間を育てる結果になってしまいます。そこに来てこの政党の復活こそが、今後の世界の政治を良い方向へと転換させる鍵となるでしょう。
今こそ皆、ビールを手に取ろう。Beer Lovers Partyの復活を願って。

1 comment:

Anonymous said...

東京支部長としてがんばります
ちなみにエール派に属してます