Saturday 28 February 2009

注意書き



雪による道無き道を歩いていて発見した寂しげに埋もれている看板。

「ここで遊んではいけません!」

こんな雪の中では遊びたくても遊べません。

Friday 27 February 2009

祖国防衛者


2月23日は「祖国防衛者の日」という国民の祝日だそうで、祖国防衛者というのは軍隊の事であり、これはつまり男性のための祝日だそうです。女性達が男性達に会うと、おめでとうございますと言ってくれます。しかし僕は一度も祖国を防衛した事が無いのでおめでとうと言われても素直に喜べません。
いかにも軍国主義の国らしい祝日ですが、町の中心では軍隊のパレードなどが行われていました。僕は寒いので一日中家の中にいたのですが、朝からTVでは軍隊の話ばかりでした。映画も軍隊の映画ばかりが何度も放送されていました。

中でもチェチェン/コーカサス、アフガン系が多く放送されていました。チェチェン/アフガン系の映画は人気があり、僕も調査の為にDVDを買って数本見ました。

偏見に満ちあふれた感想になってしまいますが、沢山ある映画のうち僕のみた中の数本に共通していたのが、
1:イスラム系過激派がいかに残虐かという描写
2:主人公が所属する部隊の隊長は過去にイスラム系テロリストに家族を殺されている

という2点でした。主人公の属する部隊は、イスラム系過激派武装勢力の残虐かつ卑怯な手段の前に多くの仲間達を失いながら何とか援軍を待ち、最終的にロシアが勝利するという流れのものが多いような気がします。

一般的に秀逸とされている戦争の映画は、主人公の人を殺す事への葛藤を通じて戦争の愚かさを訴えるものが多いと思います。
しかしこれらの作品はその部分の描写は薄く、戦場で仲間を守り、失い、という人間の生死による感情を利用したドラマを作っているだけで結局何が言いたいの?という内容のものが多かったです(言いたい事というのは恐らくいかにコーカサス系住民が悪い奴らという事なのでしょうが)。

しかし軍国主義論を普及させるかのような映画が溢れている一方でソクーロフ監督の「アレクサンドラ」は同じ題材にして秀逸。監督がアーティストかどうかという所で映画の内容も変わります。
またソクーロフの映画もロシアではそれなりに人気がある訳で、意見が言えないと言われるロシアにも沢山の反動勢力があるという事は理解しておきたいところです。

添付画像は大人気連続ドラマГрозовые ворота。チェチェン領内の砦を守る若き好青年達の物語です。イスラム系過激派の残虐さとロシア人の国に対する忠誠心や純粋さが存分に描かれています。

Thursday 26 February 2009

働く車「ブルドーザー」


朝起きて着替えて外に出ようとすると扉が開かないという事がまれにあります。頑張って開けたら目の前は猛吹雪という事です。本日もそのような状況に見舞われました(写真1)。恐ろしい思いをしながら出勤し、「こんな日に仕事なんてある訳ないでしょう」と警備員に言われてまた恐ろしい思いをしながら帰宅し、2時間もすると風が止み雪が止み、最終的には太陽まで出て来て雪もどろどろと溶けました。しかし一瞬の猛吹雪でまた積雪が50センチは追加されたようで、吹雪の後はブルドーザーの登場です。
豪雪地帯ではない日本の町出身の僕としては、ブルドーザーとは土を何とかしたり石を何とかするような土木工事用の働く車という位置づけだったので、雪が降る度に除雪車となっているブルドーザーをこの町でみては、工夫して本来の目的とは違う用途で使うなんて、ロシアの人はたくましいなあと思っていました。きっとこの町の子供達は、働く車の話になると「ブルドーザーが大好きです!雪の後に道を歩けるようにしてくれますから」何て言うんだろうなあとまで考えていました。

しかしこれは果たして僕の勘違いの可能性もあります。ブルドーザーの本来の目的とは何か?

明鏡国語辞典で「ブルドーザー」を調べたところ、「土木機械の一つ。キャタピラ式トラクターの前面に鋼性の排土板をとりつけたもの。土砂の運搬、削土・盛土・土ならし、除雪などに用いる。」と書いてありました。

驚きました。僕は今までブルドーザーという働く車の用途を半分も理解していませんでした。
国土交通省のHPにも除雪の事例として紹介されています。
http://www.mlit.go.jp/tec/kanri/tsuunen/03tech/case/pdf/c3_01.pdf

写真2は吹雪の後の午後。30分くらい働いただけで道が完成しました。働く車はやはり凄い。

Tuesday 17 February 2009

アルフ


全96話中63〜96話を収録したDVD。

200ルーブル。

何とも言えません。

Tuesday 10 February 2009

大好きなスーパーマーケット”スワローグ”


晴れた日は大好きなスーパーマーケットであるスワローグに行きます。品揃えも悪く、値段も高いのですが他に選択肢はありません。袋のデザインもドサイケで、何とも言えません(写真1)。

そのスワローグへ行くには大変な道のりを通らなければなりません。
家から外へ出ると2メートルを越える雪が積もっております。雪かき済みの道(写真2)を探してそこを歩きます。









雪かき済みの道もそうは長く続かず、積もった雪の上を歩く事になります(写真3)。










途中埋もれている車等を横に見ながら歩きます(写真4)。











頭上には巨大な氷柱が待ち構えています(写真5)。










吹雪の中暮らす野良猫達も現れ、緊張をほぐしてくれます(写真6)。











暫く歩くとついに行き止まりかと思わせるように4メートル近い雪が積もっています(写真7)。










よく見ると階段になっており、ここを登って先へ行くようです(写真8)。








多くの難関を乗り越え、スワローグにたどり着きました(写真10)。