Saturday 1 March 2008

平和な日曜の午後


本日は大統領選挙です。

国民投票で、極めて民主主義的に大統領が決められます。
有権者達は自分の意思に基づいて強い国ロシアに相応しい大統領を選び出します。

有権者達はパスポートを持って近くの選挙会場へいきます。
我々の地区は近所の火山研究所です。ソ連を感じさせる建物の中、階段を2階へと上がり、投票室へと繋がる廊下にでると候補者の写真が貼付けてあり、バックには何故か80年代のハードロックが流れていました。
入り口にはポリスが数人います。中に入り担当者にパスポートを見せます。するとそのパスポートの名前を書類の中から見つけ出し、例によって手書きでチェックします。チェックしたら投票用紙を受け取り、更衣室のようなカーテンの中へと入ります。そして候補者の中からドミトリーメドベデェフの欄にチェックをして、その投票用紙を外にある投票箱へと入れるというシステムです。
投票が終わると出口で暖かい紅茶とブレニーが振る舞われます。
そして皆、ブレニーを片手に、明日からの新しいロシアの誕生について喜びながら話します。

先日ちょっとした会話の流れで友人に、「大統領選挙は誰に投票するのかね」と伺ったところ、「勿論プーティン様ですよ」との返答が来ました。面白いと思いました。

風速40メートルとも言われるサイクロン直撃の中行われた選挙は、外の激しい天気とは対照的に、平和の象徴のような雰囲気でした。
同じタイミングで行われているアルメニアの大統領選挙ではその結果に対して激しい抗議が起り非常事態宣言まで出ていますが、ロシアの選挙は平和そのものです。

プーティン様とメドベデェフが並んで、「一緒に勝利を勝ち取ろう!」と書いてあるポスターを見る事ができるのも今日までかと思うと寂しい限りです。

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