Sunday 9 March 2008

Невероятные Приключения Итальянцев в Росии



ソ連映画の傑作を日本語で紹介します。傑作といってもタルコフスキーや初期のソクーロフのような本当の傑作ではなく、あまり海外流出してない大衆映画を対象とします。

標記の映画、映画でのタイトルは「unbelievable adventure of italians in russia」となっています。
74年、モスフィルムの製作で、監督はエルダー・リャザノフ、フランコ・プロスペリという2人の共同監督です。
ローマの病院で一人の老婆が息を引き取る際、孫娘に「レーニングラードに宝を埋めた」と言い残す。病室にいた全員がその情報を聞き、皆でレーニングラードへと向かう。そこにソ連の警察からの潜入捜査官が宝探しに参戦するというストーリーです。

前半15分程はイタリアでのシーンなのでイタリア人監督も共同しているようですが、何故か出て来るイタリア人が全員流暢なロシア語を話します。公園で寝ているホームレスのおばさんなんかも、ロシア語を話します。
6人のイタリア人とロシア人の潜入捜査官が邪魔をし合いながらお宝を探す訳ですが、そこに本物のライオンまで混ざって来るというサイケな内容です。ロシアンカーLADA2台によるカーチェイスなど見せ場が盛りだくさんですが、中でも最高にサイケなのが、ライオンから逃げるために全員が巨大マトリョーシュカの中に入ってマトリョーシュカがことこと逃げるシーンです。坂道を何体ものマトリョーシュカが転がって行くシーンもあります。どんな状況でもマトリョーシュカは常に笑顔なのが最高です。

70年代レーニングラードの町並みが凄くきれいに映っているのでそれだけでも見る価値があると思います。見ていて都会に憧れました。

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