Tuesday 4 March 2008

戦う民衆


新大統領が誕生しました。
得票率70%を越えるなんて、異常ですね!

さて、「おかしいのではないですか」という抗議も起っていたようです。さすが、国土が広くその分人間の種類も多いだけの事はあります。国内主要メディアに目を通した感じでは見出し扱いしているところは無かったように思いますが、EURO NEWSという欧州4カ国の合同制作によるニュース番組(ロシアも含む)ではしっかりと報じてくれていました。

モスクワで選挙結果に対する抗議集会が開かれ、300人程の警官を動員してこれを抑えたそうです。
プーチン様によって出馬を取り消された元チェスチャンピオンのカスパロフさんもペテルブルグでの集会に参加。「これは選挙ではない」とのコメントを発表したそうです。「権力に対する疑問はクレムリンの人間によってではなく、民衆によって解決しなければならない」との事です。
その通りです。が、どうでしょうか。都会の人々がどう感じているのかは分りませんが、ここに住んでいると「権力」に対して疑問を持っている民衆がはたしてどのくらいいるのかと感じてしまいます。

選挙に不正など無かったと思います。実際に国民の7割が新大統領に投票したのでしょう。だから昨日の大統領選はしっかりとした選挙です。問題はその選挙を行うまでの様々なシステムです。メディアコントロールを始めとしたシステムを殆ど完璧に構築しているので、昨日のような結果が生まれたという事なのでしょう。選挙は選挙なのだけど、このような状況で行う選挙には意味が無いという事です。

テレビのニュース番組でも、この抗議集会に関しては殆ど触れられていなかったと思います。悪いお手本になってはいけないという事なのでしょう。

選挙の最中には赤の広場で大型ロックコンサートが開催されていたようで、テレビで中継されていました。統一ロシア主催のコンサートです。当然のようにそこにプーチン様と新大統領が登場して演説していましたが、後ろに楽器を構えたバンドが立っていたので、何だかこの2人がバンドのボーカルみたいに見えました。新大統領に至ってはレザーのジャケット着てたので尚更でした。ツインボーカルなのでヘヴィロックバンドだと思います。

No comments: