Wednesday 16 January 2008

теория запоя



ロシアの習慣の一つに、「ザポイ」というものがあります。酒を飲み、疲れたら数時間寝て、起きたらまた飲み始めて、疲れたら数時間ねて、起きたらまた飲み始めて。。。というのをできる限る続ける習慣です。勿論皆やるわけではないです。
一般的にアルコール依存症の人の数がかなり多い国ですが、北米の依存症問題とは少し枠組みが違うように見えます。

その「ザポイ」を題材にした最強の映画が標記のタイトル。英語で書くなら「the theory of zapoi」、日本語なら「ザポイのセオリー」となるでしょう。タイトル通り、アル中の主人公(30代半ば)が数日間ザポイを続けるというだけの映画です。
奥さんが煩いので外に酒を飲みに行き、行く所も金もないので「哲学酒飲み」の隣人を尋ね、二人で飲んでいるうちに様々な人がザポイに参加して来るという内容です。最高でした。こんなにも飲んでるだけの映画は初めてみました。

2003年の映画で、サウンドトラックはレーニングラード。監督はなんとナターリヤ・パゴ二チェワという名前の女性です。
こういう映画を女性が監督しているというのは中々勇気づけられます。

ロシアでは様々なものが両極端ですが、こういう飲み方をするか殆ど飲まないかのどちらかという印象を受けます。勿論適量を楽しんで飲んでいる人もいますが、酒を飲むというのはこういう飲み方を指すようです。
酒が好きだというと、一般的な人達からはちょっと嫌な目で見られます。ザポイには文化を知る上で何度か挑戦しましたが、全然楽しくないです。飲む酒も良いものであればまだ良いのだけれど、だいたい安いウォッカです。
この国でのアル中問題は深刻だと思います。町中によく血痕を見るのですが、これは酔っぱらって外で喧嘩してできたものです。夜外を歩いてると良く見ます。
そしてよく人の家の窓に何かを投げたり、物を壊したりして楽しんでいます。やられた方は溜まらないでしょう。

酒は楽しんで飲むものであって欲しいですね。

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