Thursday 10 January 2008

首相様


首相になるという事はプーチンにとって格下げなのかどうなのかという事がTV等でよく議論されています。首相と大統領がいるという事は権力を大統領に集中させない半大統領制なわけで、これがロシアでは今まではどう見積もっても大統領に集中していました。しかし今回はどうでしょうか。首相が力を持てるかどうかという事は、大統領が首相より力を出せるかどうかという事にもなって来ます。プーチン様はこの8年間で国民に対しても政界に対しても経済界に対しても絶対的な地位を築きました。そして新しい大統領(候補)は自分で任命しました。こうなると首相になったところで自分が前に出る事ができるので格下げでは決してないという意見が多く聞かれます。

例えば現役引退を控えた小笠原という選手いたとします。彼が2列目からの飛び出しで注目を集めたいものの、前に有能なFWがいると自分が目立てないのでチームの首脳陣に頼んで鈴木という能力の低い選手を獲得してもらうといった感じでしょう。そしてそのチームのサポーター達は無条件でその小笠原という選手を賞賛します。まあ小笠原という選手がサポーターにとっても他のチームにとっても尊敬される存在になるのであれば何の問題もないのですが。

また、大統領はまだ決まった訳ではなく候補者が出揃ったというだけなのですが、ニュース番組等では毎日メドヴェデェフさんに関するニュースばかり流れます。周囲の人間に聞いても、「次の大統領は。。。」ともう大統領は決まった事になっており、選挙は形だけの物となっているという事に国民自身あまり関心がないという雰囲気もあります。
半大統領制というシステムが、半首相制というシステムに変わるという事でしょうか。

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