Wednesday 9 January 2008

Смокинг по-рязански


毎日のように日本では絶対に観られなさそうなロシア映画を見ていますが、標記の映画は中々面白かったです。というより、興味深かったです。リャザンの田舎町からモデルを目指してモスクワに出て来た女子が、あるデザイナーチームの専属モデルとなりチーム4人で頂点を目指し、失敗を繰り返しながらも結束を強めて行き、同時にデザイナーと主人公の女子の恋も芽生える。やがて主人公の女子は憧れの有名デザイナーに引き抜かれるものの、真実の愛に気が付いて元の事務所に戻るといった、何でも無いハリウッド映画のような内容です。

ロシア映画として海外進出しているものは前衛的なものや文学的なものが多いと思いますが、このようなポップな青春ものもあるというのはあまり知られていないと思います。似たような内容のハリウッド青春ラブコメディなんかも海外進出する数は少ないと聞きます。DVDでは輸出されるけど、劇場公開は少ないそうです。それは文化の違いでギャグが理解し難い等の理由からだそうですが、ここまで工夫が無い内容であればどこの国の映画も同じだなあと思いました。単純に楽しめるという意味で。90分で終わるポップな青春ものでクライマックスのシーンがパーティ会場なら、どこの国の映画でも面白い。

しかし音楽でも同じですが、市場原理主義の影響で消費芸術と言われてしまうものが沢山生まれています。カリフォルニア産のヘヴィロックのようなバンドやギャングスターラッパーはどこの国にも沢山いますが、このようなどこの国でつくっても同じような内容のものを比べると、逆に国の特性が目立つのかもしれなません。この映画の場合は、言語がロシア語でした。

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