Thursday 9 October 2008

射殺


10月7日は世界各地で未だにフォロワーが後を絶たないジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤ女氏の命日です。
ロシアの全国ネットのニュース番組では、献花台に集まる人達の様子を伝えていました。何者かによって暗殺されたノーバヤガゼータのジャーナリスト、ポリトコフスカヤの命日に、沢山の人が集まりました。という形で報道されていました。

911テロに関しての映画を鑑賞する機会が先日あり、それに関しては他の国同様関心が高く、GWブッシュは悪いだとか、これは仕組まれていた話だとか、まあ日本などの先進国の若者と同じような意見を聞きました。
ロシアは実際にテロが発生している国なので、テロ/政治について考える若者が多いのは事実です。その考えには賛成できない事が多いのですが、一人一人の意識が日本の若者と比べたら高いと思います。
20歳前後の若者がビールを飲みながら政治の話をするなんていう光景、日本でも勿論見かけますが、やはり少ないと思います。東京で政治の話などを飲み会の席で始めると、「そんな難しい事わかんない」などと秒殺されてしまう事が多いのではないでしょうか。
ロシアのようにこれだけよく政治や社会の話をするという事は、それだけ自分の知識に自身があるという事だと思います。
しかしその意見が多岐にわたっていないという印象も強く受けます。

チェチェンとロシアは大統領が握手してから武器を捨て、グロズヌイにはロシアの資本が入り平和と同時に再開発が始まり、人々は新しいロシアの政治と新しいチェチェンの政治のお陰で昔のような幸せを取り戻した。という内容の報道が最近ありましたが、おそらくこれはそのまま国民の考えになるでしょう。

これだけ大きな国で、国民の政治に対する関心が高いのだから、意見の広がるような報道/政治を目指してほしいものです。

もう2年も経っているので当然かもしれませんが、ポリトコフスカヤさんに関する報道は、「一応やりました」というふうに僕には写りました。
TVや写真でみる献花台の前に集まった人達の数をみると、この問題にk対する意識の高い人が多いのも事実です。
ここから話を広げて行かなければ、意見を失ってしまった他の先進国と同様になってしまいます。
彼女の死は、ロシアの社会にとってそれだけ大きな意味を持っていたはずです。

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