Saturday 6 September 2008

政治と渋滞


ウラジオストックの空港を降りてMOTOR INN というくそ安いホテルにため、空港からウラジオの町まで車で向かいました。
ウラジオの中心街と空港は結構離れているものの、ロシア人の危険を顧みない運転なら40分もかからないで着く距離です。

しかしこの日は空港から町をつなぐ一本道を5分も進まないうちに大渋滞が発生していました。全く車が動かない上に道も1本しかないため渋滞を耐えるしかなく、2時間以上かかってやっと町に到着しました。
渋滞の原因はプーチン様という事でした。プーチン様がウラジオを訪れていたため、交通規制があり、そのための大渋滞だったようです。
話によると、プーチン様がお通りになる道をそのまま封鎖するため、周りに影響が出て、道の数が少ないウラジオの市民は大変な目にあっていました。
こんなところがロシアっぽく、ロシアに帰ってきたと実感します。
運転手に、「日本でも首相が町に来たらこのように大渋滞がおこるかい?」などと聞かれて答えに困りました。

次の日はカムチャツカに帰るため、再び空港へと向かったのですがまだ渋滞は続いていました。
しかもロシアンプレミアリーグ1部、ルチエネルギアの選手バスも渋滞にはまっていました。
やっとの事で空港に着いて一息ついていると、程なくしてルチエネルギアのバスも到着。中からは選手たちがノーガードで降りてきました。
しかし周りの一般人たちは全く気にも止めない様子で、写真を撮ってくれという人もサインをくれという人もいませんでした。
しまいには搭乗手続きのカウンターで順番抜かされていたりもしました。

町が変われば、サッカー選手の扱いも変わるものです。

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