Wednesday 2 April 2008

fitna the movie


最近の報道関係ではNATOサミットと北京オリンピックボイコット関連が大半を占めていますが、各国でもう一つ今大きな話題となっているらしいこのFITNAという映画に関しても報道されていました。
FITNAの詳細に関しては下記の記事等を参照してください。
http://www.varietyjapan.com/news/movie/u3eqp30000038zy2.html

オランダ国内では北京オリンピックボイコット関連と同じくらいの大きさで扱われているそうです。日本のネットメディアでの扱いは若干少ないように感じます。
VESTIというロシアのニュースメディアでも取り上げられていました。しかし扱いはあまり大きくありません。通常のテレビ放送で1度取り上げられていただけでした。
取り上げ方もネットメディア界での話題を提供する3分程度のコーナーで扱われていた感じで、ニュース性をもったものではありませんでした。因にこのコーナーでは以前ネットを通じて革新的な発売方法をとったradioheadの新作なども話題にしていました。

ロシアにおけるイスラム教徒は総人口の2割近くになるそうで、コーカサス地方の民族が中心になっているそうです。
ロシア連邦内で共和国を形成している国が殆どで、ロシアでも大都市の部類に入るカザンもイスラム教を国教とするタタールスタン共和国の首都です。近年のプーチン様のコーカサス政策の一環などもあり、ロシア政府はイスラム勢力に対してかなり警戒しているようです。実際これだけのムスリムがロシア国内に居住しているとなると、ロシアのメディアもこのFITNAに関するニュースをもっと多く配信するべきかとは思いましたし、どこかの町で抗議運動が起ってもおかしくないとは思うのですが、そのようなニュースはここには入って来ていません。

カザンのフットボールチーム、「ルビン」はリーグ発足当時からの古豪だそうで、1stデヴィジョンに落ちた事も殆どないそうです。ロシアンプレミアリーグ16チームの中に、チェチェン共和国のテレクとともにイスラム勢として参戦しています。
ロシア国内では他宗教がうまく共存できていると考えている人が多いのですが、結局独立する事のできない共和国や差別問題、90年代以降の紛争などを見ていると共存とは程遠いものを感じてしまいます。

話を戻してカムチャツカに繋げると、このfitanaという15分の短編映画はコーランを痛烈に批判している内容との事で、3月27日にliveleakというヴィデオニュースサイトに登録され、30日に削除されました。
僕はこの存在を知ってから見たくて見たくて毎日試していたのですが全然繋がらず、気が付いたら削除されていてイライラしましたという話です。一瞬これは政府の陰謀で見せないようにしているのだなどと考えましたが、単純にカムチャツカのサーバーが弱いからです。
しかし15分もの動画を見たとすると、請求される金額は途方もないものになる可能性も高かったので、まあ知らなかった事にすればいいやと思い、こうやって自分も何重かの情報操作の下に生きているのだなあと実感しました。

No comments: