Friday 1 February 2008

суверенная демократия



大統領の選挙も迫って来ていますが、もう誰に聞いても既に大統領という事になっているメドベデェフさんが大統領の課題を発表したそうです。テレビのニュースとインターネットの解説を読みましたが、よく分かりませんでした。
ロシア国家の最優先するものは、「市民の幸福」だそうです。
革命や大きな変革も起こさないそうです。
つまり今までと何も変わらないという事のようです。今のままでもここの市民の大半は、「自分達は幸せだ」と感じているので何もする必要はないです。勿論全員に話を聞いたわけではないのですが、現状に不満があっても、それは仕方が無い事だという意見以外あまり聞いた事がありません。
次期大統領は、大きな変化を起こす事なく、少しずつ国を発展させるそうです。
なんだかはっきりしません。
そこで、現政権のイデオロギー担当が考えたと言われる新しい主義が登場しました。

「主権民主主義」

凄いですよね。新しい主義。元々は暴動を抑える際に現政権が発し、ここ2/3年間よく登場している言葉だそうですが、ロシアのスタイルの民主主義だそうです。主権民主主義。どこに主権があるかによって何主義かは変わると思うのですが。
ロシア語標記で、суверенная демократия, 英語にすると sovereign democracy となります。sovereign とは、辞書によると「君主、統治者、支配者、主権者」と書いてあります。つまり、支配者によって齎される民主主義。英語で書かれた解説によると、
liberal democracy(自由民主主義)ではなく、managed democracy(管理された民主主義)との事です。

管理された民主主義という事なので、色々な事を管理したところで、民主主義である事には変わりがないということです。
しかもそれに対しておそらく多くの民衆は、「おお、これはロシア独自の民主主義で、アメリカに迎合する他の国とは違う!」などと考えているのではないでしょうか。この田舎町に住んでいるとそう感じます。

こうなってくると民主主義という言葉の定義が気になるので、国語辞典で調べてみると、
「人民が権力を所有し行使する政治形態。国民主権・基本的人権・法の支配・権力の分立などが重要とされる」(抜粋)。
国民主権であれば、管理されていても問題はないという事ですね。よかった。

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