Saturday 16 February 2008

BLP復活


以前このブログでロシアは比較的報道が自由に感じると書きましたが、その際の僕の意見として、インターネットでも情報が収集できるしテレビでも諸外国のニュースを積極的に報道しているために日本などの執拗にドメスティックな報道に比べたらとても自由だと書きました。
しかし情報収集の可能性と報道の自由とは、90年代までの話ならわかりますが現代においては全く関係が無い気もします。
毎日20分の海外ニュースプログラムがあるわけで、そのプログラムこそが中々いいなあと思う原因ではあったのですが、今更ながら20分の中に毎日の出来事の何を纏められるというのかという話です。とにかく、この程度のプログラムは海外情報誌と大して変わらぬ内容であるためにあまり参考にはならないでしょう。ネットですぐに入手できる情報を軽くテレビで流す事によって受け手がその背景への感心を高め、後にインターネット等で調べるという流れも期待できますが、大部分の場合はそのコンパクトに纏まった内容に満足して終わりでしょう。人生はそんなに暇ではない訳ですから。
それは当然として、最近やはり気になるのが3月2日に設定されている仮想選挙に関する報道です。選挙前には当然選挙報道が加熱するわけですが、ほぼ確定している次期大統領が立候補を表明してからというもの毎日テレビのニュースに彼の顔が出て来ます。どこそこに視察へ行ったとか、そういう類いのニュースです。しかし他の候補者はどうでしょうか。ロシアではこの第一統がメディアも確保しているという話を良く聞きますが、滅多に他の候補者の話は出て来ません。出てはいるのでしょうが、出演時間は平等ではないでしょう。しかも極めつけが、2008年に入ってから放送されている「ガスプロム」のTVCM。株式会社のCMですが、CM全体のヴィジュアルイメージは赤青白で、強い国家、幸せな家族、そしてCMのクライマックスにはプーティン様が登場します。これは全く、政党の宣伝と何ら変わりはないように見えてしまいます。
このような状況で決定した国家元首が今後最良のパートナーである首相とともに国を運営していく事に成る訳で、そこに喰い付こうとする他の政党の精神力というものは相当なものなのかなあと感じると同時に、何のためになどとも思ってしまいます。この状況をあと数年我慢して、いよいよという所で革命でも起こすのでしょうか。こんな時こそ、BLP(Beer Lover’s Party)の復活を期待します。無血革命ではなく、無悩革命を提案したいですね。
写真はテレビで熱弁するジリノフスキー氏

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