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Monday, 24 November 2008

ルチ


今期のロシアンプレミアはルビンが制覇しました。圧倒的な強さでの優勝です。今シーズンはモスクワ勢もゼニトも優勝を逃しました。

ルビンのホーム、カザンはタタールスタン共和国の首都で、ロシア連邦に属しているものの自治権が与えられている国です。モスクワから800KM程離れた工業地帯で、人口も100万人を越える大都市です。しかもタタールスタンはイスラム教国で、何かとロシア人のバッシングを浴びますがロシア政府との関係は良好のようです。ロシアの内陸部に位置しているため、強い主張をしようものならプーティン様が黙っていないのでしょう。

このルビンというチームには胸スポンサーがありません。どういう事かと調べたら、これはタタールスタン共和国営のチームだそうです。勿論細かいスポンサーはあるのですが、ゼニトのように大きく「ガスプロム!」とは書いてない訳です。
選手は全員国家公務員という事なのでしょうか。しかしそう考えると、ソビエト時代は全選手が国家公務員だったという事になります。

そんなロシアンフットボールですがなんと!ルチ・エネルギアが16位(最下位!)に終わり、1部リーグへと降格してしまいました。
これはちょっと残念でなりません。日本にも上がっては落ちてを繰り返すチームがありますが、正にルチ・エネルギアはそのポジションなのでしょう。UEFA CL に出場権のあるロシアリーグを制覇し、CLも制する日がルチにくるのでしょうか。スポンサーがДЭКという極東のエネルギー会社なので、今後のプーティン様の頑張りようによってはその日が来るかもしれません。
アブラモビッチさんも外国のチームを強くしてる場合ではありません。

因にチェチェンのグロズヌイにホームを置くテレクは9勝13敗8分の10位と、これはなかなかの成績だったと思います。もっとチームが成長して、スパルターク・モスクワ対テレクの試合がバルセロナ対Rマドリッドのように盛り上がる日が来るかもしれません。

もう一つフットボールの話題では、モスクワのディナモスタジアムが今シーズン限りで解体。新しいスタジアムを現在建設中で、3ヶ月後には稼働するという事です。
そのため、昨日のホーム最終戦では子供からお婆さんまで花を持ってスタジアムにやって来て、まるで亡くなった人の献花台のような所に花を置いていました。TVでもディナモスタジアムで行われたこれまでの歴史的な試合を特集するなど、改めてロシア国内でのフットボールの人気の根強さを感じました。

まあカムチャツカには全く関係の無い話ですけど。
カムチャツカのスタジアムはそろそろ氷が張ってスケート場になります。。。

Sunday, 12 October 2008

最下位脱出


6試合を消化して最下位に低迷している関口が所属するルチ・エネルギア。最近ではサポーターの間で関口不要論さえ囁かれはじめていた。というのも、これはフロントの判断であったものの、昨年までのキャプテン、アジンジャールをクリリヤソビエトフへ放出。その穴埋めに関口を加入させ、昨年よりも結果がでていないからだ。昨年までのルチは、時差を武器にホームゲームは快勝するケースが多かったものの、関口加入後は選手の連動性にバラつきが生まれてしまい、選手同士がお互いの良い部分を消し合ってしまう状況になってしまっていた。

そんな中、ブリッチ監督はこの状況をみてフォーメーションをワイドに開いた4−5−1のサイド攻撃重視型から、3-5-2でコンパクトな展開をする方向へ転換。移籍したアジンジャールの双子の弟に右サイドを担当させる。関口はポジションを奪われた形になったものの、紅白戦で意外にもトップ下として機能し、クバンとの試合にトップ下として初先発。憧れのロブソン・ポンテ選手と同じポジションだ。この試合、関口は司令塔的な役割でルチの2トップに絶妙なパスを何本か出す。そして迎えた後半23分、カウンターアタックからFwオスペンスキーがエリア内に切り込みキーパーをポスト際まで詰めさせて、トップ下から走り込んだ関口にパス。ボールはそのままゴールに突き刺さり、関口はプレミアリーグ初のゴールを決めた。
しかしこの試合、終了間際に相手FWカニエンダに決められ、惜しくも1−1のドロー。初ゴールは嬉しいものの、チームが勝利できなかった事は単純に悔しい。なので喜べはしない。

第8節はアムカル・ペルミとの試合。94年設立の若いチームで、プレミアリーグにも04年に昇格したばかりだ。工業都市のペルミは、人口も100万人近くあり、ペルミ州の州都で、シベ鉄も通っている。モスクワからは1400KMも離れているが、大都市だ。
この試合でブリッチ采配は的中する。7試合でノーゴール師匠のスタメン、ティホノベツキーに代わり、紅白戦で結果を出しているストヤノビッチを先発起用。開始13分でオスペンスキー得意のエリア内での切り込みから前節同様横に流すと、並走していたストヤノビッチが落ち着いて決めて早くも先制。この後すぐに追いつかれるものの、エリア内で関口がPKを獲得。兄に代わってキャプテンを勤めるアジンジャールが決めて2−1。その後またも追いつかれる。しかし初スタメンのストヤノビッチはここから連続2発でハットトリック。アムカルを切り離す。その後1点を返されるものの、守備重視の「まずは目の前の1勝」というブリッチ監督は4−3になった時点で守備重視に切り替え、そのまま守りきり、ついに今期初勝利を上げた。

この勝利は選手、監督は勿論の事、負け続ける試合に毎回足を運んでくれているサポーターのお陰だ。

この勝利で最下位を脱出。チームの方向性も見えて来た。

Tuesday, 23 September 2008

ルチ・エネルギアに加入


windowsの醍醐味はゲームだと考え、早速FIFA08というフットボールゲームを入手。まともにゲームを手にするのは初めてのため、嬉しくてしかたがありません。
そもそもヴィデオゲームというものはあまり好きではなく、我々の年代の男子の間では30歳を過ぎようがゲームが好きな人が多く、そんな人をちょっと軽蔑するくらいにあまり好きではありませんでした。が、始めてしまうとこれがとても面白くて困ります。
相変わらずの海賊版CDで、中身は全てロシア語の為に辞書などを利用し、苦戦しながらも選手エディットで49番右サイドの関口を作成。憧れのアフロヘア(写真1)。ペトロパブロフスクと同じ管轄区という理由から、ウラジオストックに本拠地を置く「ルチ・エネルギア」に加入。クリリヤ・ソビエトフに移籍していったキャプテン、アジンジャールの代わりに、今シーズンの右サイドを任される事となりました。

ロシアンプレミアリーグは、ソ連邦崩壊後にソビエトリーグを再編成してできたもので、それ自体の歴史はJリーグと変わらないものの、ソ連リーグを合わせればその歴史は他の欧州リーグ同様に長く、有名なチェスカモスクワ、スパルタークモスクワに加え、リーグ再編で他のリーグに移行したディナモキエフなどが参加し、かつては欧州を代表するリーグでした。
期間はJリーグのように3月に始まり、11月に終わるシステムです。他のリーグ同様、ブラジル人がやはり多く、その他は東ヨーロッパの人種が多いように感じます。
選手の年俸なんかをざっと見ていると、かなり平均値が高いようです。ゼニトなど、ガスプロムが抱えているだけにびっくりするくらいの年俸で、レッズの文句を言う人たちにフットボールとはこういうものですよと見せてあげたいくらいです。

そんなプレミアリーグに君も参加できる!という事で楽しくて仕方がないFIFA08ですが、アフロヘアの関口は開幕戦先発出場、ホームでゼニトを迎えました。開幕戦から昨年度王者でUEFAカップまで取っちゃったゼニトと試合とは、あまりいい気分ではありませんが、もう決まっている事なので仕方がなく試合開始。ゼニトが本拠地を置くサンクトペテルブルグからウラジオまで、時差が9時間もあるので時差ぼけの選手を狙うわけですが、ゲームではそこまでシュミレートされていませんでした。しかし前半15分くらいはルチの時間帯が続き、地元のサポーター達は沸き上がります。パワー、テクニック全てにおいて圧倒してくるゼニトに、次第にバックパスが多くなってくるルチですが、前半30分、ルチのMFスミルノフのパスミスを関口がカバーしきれず、そのままゴール前までアルゼンチン人のドミンゲスに運ばれ、ルチのCBが2人揃って釣られている間に裏から飛び出したアルシャビンに流されそのまま鋭いシュートをくらい先制されました。
後半攻め続けるもこの1点に泣き、関口のプレミアデビューは黒星で始まりました。シーズンはまだ長いので、優勝目指して頑張ろうと、新たな目標ができました。

Thursday, 22 May 2008

ガスプロムの世界制覇を目指して


先週はゼニトが2−0でレンジャーズに勝利し、UEFA杯制覇。レーニングラードは夜通し大盛り上がりだったようです。ニュースでは前後3日間ほどこの話題に多くの時間を割いていました。1週間経たずしてロシアのホッケーナショナルチームがカナダを4−3で下し、こちらも世界制覇。UEFA杯優勝/ホッケーW杯優勝と立て続けにきて、国民は大盛り上がりです。これに対して大統領及び首相もコメントを大々的に発表しています。
ゼニトに関しては彼等がオーナーのようなもので、2人ともレーニングラード出身。しかも大統領はゼニトのサポーターとして有名です。日本でもレッズがACL制覇の後に何か内閣府から賞を貰って内閣総理大臣に、あろうことかFUKUDAとプリントされたユニフォームをプレゼントして内閣総理大臣はにやにやしていましたがそれとは訳が違います。我が国の総理大臣ももしかしたら公言できないだけでレッズサポーターかもしれませんが。

ホッケーの世界制覇に関しては、メンバーをクレムリンに招いて何か儀式をしていました。
そして昨日はUEFAチャンピオンズリーグ決勝がモスクワで行われ、マンチェスターUが優勝、ロシア全土でも前代未聞の盛り上がりをみせたらしいです。モスクワからどのヨーロッパ諸国よりも遠いこの町でも何故か大盛り上がりでした。ゼニトのUEFA杯制覇によってフットボールファンが急増している印象を受けます。そしてこのマンチェスターUはリーグ王者として、カップ王者のゼニトと戦うために更に世間は盛り上がってます。

チャンピオンズリーグ決勝に関して補足すると、もう1つのファイナリスト、チェルシーのオーナーは有名なオリガルヒ、ロマン・アブラモビッチである事は誰もが知っていると思いますが、そんな彼はモスクワやレーニングラードではなく、チュクチという自治管区の知事です。チュコチはカムチャツカ州の隣で、首都のアナルディは実はここペトロパブロフスクよりもかなり緯度が高く、経度もここより若干東よりです。時間はカムチャツカと同じ時間帯を採用しているのでこことの時差はありません。大富豪だと知事になれるという素晴らしいシステムです。しかし大富豪であるが故に地元では支持率が高いと聞きます。チェルシーを金満クラブにしとのと同様、金満自治管区を実現しはじめているそうで、インフラの整備や経済基盤の整備、更には地元の子供達をチャーター便でチェルシーのホームゲームに招待など、金こそが全て、市場原理主義万歳と思わせてくれる活躍を見せているため、実際になんの整備もされないペトロパブロフスクなんかよりはよっぽど住みやすいだろうと思うし、そんな金持ちが知事で、知事が自腹で町の整備をするなんて、それは人気が出る事でしょう。
という事でここペトロパブロフスクの住民は、アブラモビッチを嫌っています。チャンピオンズリーグ決勝も、皆マンチェスターを応援していました。大宮サポーターが浦和を羨ましがって嫌うようなものでしょうか。決勝はモスクワで行われたため、時差9時間でこちらでは朝からのスタートでしたが、スポーツバーにはフットボールファン(殆どが流行りに乗ってるだけ)が集まり、朝からビアを呑みながらの観戦となりました。

同様にTVニュースによると、アナルディでも地元のパブにチェルシーファンが集結し、声援を送っていたようです。アナルディの住民にとっては、チェルシーは自分達のクラブであるという認識があるようでした。TVの街頭インタビューでも、真面目そうなオジさんや伯母さんまでも、今日はチェルシーが勝ちますなどと答えていて、その人気の浸透振りが伝わって来ました。

マンチェスターが優勝というのはロシア人にとってはある意味良かったと僕は感じています。なぜなら、今月はじめの大統領交代式からのロシア国民の民族意識の高まりには、少し恐怖感を抱いていたからです。簡単な流れを整理すると、

大統領交代式→戦勝記念パレード→UEFA優勝→ホッケーW杯優勝。

これだけのイベントが間隔を空けずに起ったわけで、国民の意識統一、大ロシア復活を意識づける結果となってしまっています。国民としては真っ当な反応なのでしょうけど、部外者としてはちょっと怖いです。

UEFA杯優勝が凄い事なのはわかるのですが、そうは言っても所詮はカップなわけで、あまりにもTVなどでワールドチャンピオンなどと連呼し、ここの住民達もそう思っているものだから会話の流れで口を滑らせてそんなに凄い事ではないのでは?ACL優勝の方が難しいのでは?などと言ってしまい、大変な目に遭いました。カップと言っても取ろうと思って取れるものではないというのは浦和サポーターとしては良く知っていますので、これ以上は何も言わないようにしようと決めました。
因にカップを制した昨年リーグ王者のゼニトですが、今期リーグ戦前半終わって16チーム中14位と低迷しています。この低迷っぷりはかなりのもので、こういう点からみても浦和が如何に凄いかと考えてしまいます。

話を戻すと、もし昨日チェルシーが勝っていたら。
世界王者のゼニトと、チェルシー。ゼニトもチェルシーもロシアのチーム。という具合に、更に民族意識が高まってしまう方向に行っていただろうと思うので、マンチェスターが勝ってよかったなあと思います。
大統領/首相 VS アブラモビッチ
という事になっていたわけで、そう考えると怖くて泣いちゃいそうです。国内一の企業を抱える国家元首 VS 一連の騒動の中逮捕されなかったオリガルヒ。
今後ゼニト(ガスプロム)が本当に力をつけて、チャンピオンズリーグ決勝を戦う日が来て、その相手がチェルシー。そうなったときに、ゼニトに勝ってしまったアブラモビッチは次の日に脱税容疑で財産没収なんて話はあるわけないので想像しないで下さい。
その後CWCで、強すぎるが為に間違ってゼニトに勝ってしまったレッズにはいったいどういう制裁がくだされるのでしょうか。
市場原理とフットボールはリンクします。フットボールは誰も死なない戦争と言いますが、それは結局の所、経済戦争に発展しているだけではないかと思ってしまいます。
しかし昨日のマンチェスターの勝利は、そういう意味でも、フットボールは金や政治力だけのスポーツではないと言う事を再確認させてくれた気もします。

いずれにせよ、大企業がバックにつくというのは妬まれはするものの、スポンサーが離れてしまって2部に降格しちゃうようなチームがいっぱいある中有り難い事なので、我々は政治論抜きにフットボールを楽しみたいものです。

写真はガスプロムの公式ページより、サハリンⅡの開発風景。

Tuesday, 13 May 2008

ガスプロムの第1次欧州制覇


メドヴェデェフとGWブッシュが電話会談した後GWブッシュがプーチン様に電話したというニュースはさておき、明日はついにゼニトがUEFAファイナルでレンジャースと戦います。殆ど全部のニュース番組等で散々煽ってますが、これを他チームのサポーターはどうみているのか、これも国家思想統一の煽りではないかとか、色々と考えてしまいますが、ここは思想的な話やガスプロムがどうだとかは置いておいて素直に応援したいと思います。
なぜならば、彼等のプレイがすっかり気に入ってしまったからです。あと、地元にチームがないからです。
マンチェスター19:45分キックオフの試合も、時差の関係で朝の7時45分から。偶然仕事も休みのため、ビールを呑みながらの観戦となります。

今日のテレビニュースが伝えていたところによると、レーニングラードの英国領事館で、英国行きのビザがおりないサポーターが結構いるという事です。
チケットがあって飛行機も予約してあるのにビザがおりないという事で、領事館の前には何人ものゼニトサポーターがゼニトファッションで立ち往生している様子が放送されていました。そこにテレビ局の人がインタビューするわけですが、皆特段深刻な事などは言わずに、「明日はゼニトが3−0で勝つぜ!」などの活気に満ちた応答をしていました。
さすが、ロシア人はこのような状況に慣れているのだなあと思い、尊敬の念さえ抱きました。もし自分が浦和のチャンピオンズリーグ決勝のチケットとも飛行機もある段階でこんな状況だったら落ち込んでしまって泣いちゃうと思います。
しかしいくらノックアウト形式のトーナメントだったとしても、前日にビザを申し込むロシア人も中々強いなあと思います。

明日優勝したら、まさにガスプロムが欧州を制する事になります

Monday, 5 May 2008

Zenit in the UEFA cup final!


UEFA杯を勝ち進んでいるレーニングラードに本拠地を置くゼニトですが、敵地ミュンヘンでの試合を1−1で引き分け、ペトロスキースタジアムにバイエルンを迎えました。第1戦はオウンゴールでのラッキーな引き分けで、ゲーム自体も殆ど支配されていたため、ホームアドバンテージを活かしたところでこの第2戦を勝利できるかはちょっと疑問でした。
しかし序盤にFKを直接決めて先制したのはゼニトでした。ここから怒ったバイエルンが猛攻を開始するわけですが、チャンスをことごとく物にできません。試合自体はバイエルンが圧倒的に支配しているように見えるものの、なかなか決められないでいるうちに追加点。後半もバイエルンは猛攻にでるものの、気が付いたら4失点の4−0でゼニトの勝利。

まさに現代のレーニングラード攻防戦です。バイエルンの選手なんて知ってる人ばっかなのに対して、ゼニトの選手はロシアに来るまで全員聞いた事もなかった人です。そんなメンツでバイエルンを叩くというのはなんとも良い物ですね。
カップ戦だからとか、バイエルンも本気ではなかったみたいな話をする人もいますが、バイエルンは完全に勝ちに来てました。というか、カップ戦を捨てているなら予選突破などしないでしょう。フィオレンティーナもバイエルンも、本気で負けてのです。
レッズと提携しているバイエルンを応援するのは我々の筋ではありますが、会社と会社の話なので関係ありません。
それにしてもゼニトの決定力は高い。試合自体は殆ど支配されていたにも係らず、チャンスを逃さないそのスタイルはレッズも見習ってもらいたいものです。
相手のミスを自分のチャンスに変えたとたんに全員の意思が統一しているようにも見えました。

とはいえここはカムチャツカなわけで、テレビ観戦です。
嬉しかったのは次の日にたくさんのニュース番組で特集を組んで試合結果を伝えていました。中でもVestiでは、レーニングラードの1日をドキュメント形式で流していてとてもよかったです。パブで観戦するサポーター、スタジアムに向かうサポーター、試合後の夜の町。。。
ナビスコ優勝、リーグ制覇、ACL優勝の自分の1日を再び振り返る切っ掛けとなり、色々と考えましたが、いやしかし、勝利ってのは良いものですね。
レーニングラードは朝まで大騒ぎだったようです。

が、決勝進出を決めたのはクラブ史上初の快挙とはいえ、もう1試合残っています。14日の決勝戦はマンチェスターで行われます。フェイエノールトがUEFA杯優勝したとき以外、こんなカップよりも天皇杯の方が興味あった訳ですが、ロシアに住んでるためにゼニトサポーターでない僕もちょっと夢中になっちゃいますね。
レッズがACL決勝に進んだときの特段レッズサポではない人達の気持ってこうだったのかなあと思います。

Monday, 24 March 2008

戦うキャプテン


フットボールを愛する人間がこの町にはあまりいません。理由としていくつか考えられますが、チームが無い事。豪雪地帯である事。そしてテレビ中継が観れない事などが思いつきます。

チームがないというのは、ロシアンプレミアシップリーグに参加しているチームがないという意味です。地元にはバルカンFKというチームがありますが、このチームはプロではなく、年に1回か2回しか公式戦は行われません。なのでファンが付くわけもなありません。
プレミアシップに参加できないのは経済的・地理的に殆ど不可能という事です。モスクワまでの距離と時差を考えると内陸部の数十倍の予算が必要でしょう。2000人収容のスパルタークスタジアムというのも一応ありますが、ここが満員になっても収入などは大した助けにならないでしょうし、大規模なスタジアムを建設したところで損害の方が大きいでしょう。

豪雪地帯という事で、スポーツといえばなんといってもスノーボードが盛んです。町のなかのちょっとした丘でたくさんのボーダーが日々練習に励んでいます。ロシア国内からもたくさんのプロボーダー達が集まって来ています。無料でいつでも好きな時にスノーボードが楽しめる環境というのは、都会ではちょっと考えられない事であり、よくわからないですが雪の質も良いようです。イメージとしては、スケボー感覚でスノーボードをやっているという感じです。そして夏にはスケートボーダーがかなり多く、しかも皆、巧い。驚く程に。小学生くらいの子供でもかなりのレベルで、今までスケートカルチャーの根付く町に何度か滞在した経験から見てもレベルは高いと思います。なのでフットボールに興味がいくという感覚ではないのでしょう。

テレビ中継が観られないというのは、正確には観られるのですが、何しろ時差が中心部より9時間もあるので、日曜午後のリーグ戦の試合は夜中の1時から始まるという具合です。広い国土なのでその辺を考慮して土曜日を中心に試合を行うなどしてくれればまだ良いのですが、基本的には日曜の16時周辺のキックオフであるためにこの時間帯になってしまいます。なので好きになるチームが自然とできない仕組みです。ケーブルTVに加入して近所のルチ・エネルギア/ウラジオストックの試合を観戦するという事さえできません。これができれば時差は僅かに2時間なので何とか楽しめるのですが。

なのでフットボールファンは頑張って夜中にゼニトの試合をみています。ゼニトは昨年のチャンピオンチームで、皆さん大好きなガスプロムがスポンサーであるためにその金満ぶりを発揮して有名選手を金で集めたり、TVの放送も殆どがこのチーム中心です。まあそれがフットボールなのでそういうクラブがあるのは良い事だと思いますが。因に我々浦和レッズは独立採算制を採用していて、大規模な親会社が資金注入!というスタイルではないです。

昨年よりゼニトに加入しているアナトリー・ティモシュック(写真)は、ドネツクより移籍金23億円で獲得しています。こんなに払うのならもっと良い選手がいるだろうと思いますが、よくわかりません。しかしこのティモシュックはかなりいい選手です。闘志剥き出しでチームの中心部に位置しています。中央から攻めるならばセンターラインから彼を越える事が中々できません。試合中も大声で指示をだしている感じで、理想のキャプテン像です。今のレッズにはこのような選手が必要だなあと観ていて思います。
昨日の試合もFKモスクワ相手に殆どゲームを支配し、2−0の勝利で試合を終えていましたが、チャンピオンチームの戦いを観た気がします。

豊富な資金源を背景に力を付けたチームといえば誰もがイングランドプレミアのチェルシーを連想しますが、資金源のアブラモビッチ先生はカムチャツカにほど近いチュコチ出身。チュコチの小学生をアエロフロートで試合に招待したりして良い顔しているようですが、そんな事しないで極東ロシアに強豪チームを一つ作ってくれればいいのにと思います。
金があってもやらないという事は、メリットが無いということでしょうが。

世界は金であり、フットボールもまたビジネスであります。市場万歳!

この町の発展のために、まずはフットボールチームを。世界中の良い町を一つでも思い浮かべてみてもらうと、必ずそこにはフットボールチームがあるはずです。

Friday, 14 March 2008

プレミアリーグ開幕


本日よりプレミアリーグが開幕します。Jリーグと違い、対戦カードは抽選で決められます。
今年もモスクワの4チームとゼニトが優勝を争い、地方のチームにはチャンスがないようですが、今シーズンの開幕カードはソビエトフVSテレクFCという組み合わせです。テレクFCは今シーズンよりプレミアに昇格しました。

このチームの本拠地はグロズヌイ。チェチェン共和国です。

チェチェン共和国についてはロシア以外では多数の情報が入手可能であり、昨年日本で大流行りしたリトビネンコ暗殺事件に直接係って来る内容なので、その辺は大富亮さんの「チェチェン総合情報」というサイトを参照してください。
http://chechennews.org/index.htm

歴史を遡ればきりがないのですが、特にここ20年近くはロシア政府から酷い制裁を受け続けてきたチェチェン共和国の首都グロズヌイに本拠地を置くチームであり、その経済/軍事制裁の内容を考えると「よくプレミアに上がった」と泣きそうになります。
FCバルセロナVSレアルマドリッドはフットボールを越えた民族の誇りを懸けた試合であるというのは有名な話ですが、もしかしたら思いはそれ以上のものかもしれません。

テレクにとっては全試合が敵国との戦いです。交戦中の国のチームと毎週1回サッカーの試合をやるようなものです。
サポーターにとっても、人種差別を受け続けて来た中で初めて平等に戦える場所が整ったという事になります。スタジアムでは思う存分自分達を主張して欲しいと思います。
2万人収容の新スタジアムも建設したそうですが、ユニフォームを見る限り胸スポンサーがありません。

テレクにはチェチェン人だけでなく、ロシア人もプレイヤーとして在籍しています。彼等にもまたサッカー選手としてだけではない任務が課せられていることになってしまいます。逆に言うと、彼等にはチェチェン人に対するこの無条件差別を止めさせる力があるという事です。彼等が良いプレーを全国に向けて見せつける事で、ロシアの人達の考えを変える事ができます。
プレミアリーグ最東端のウラジオストクとの時差は9時間、距離にして9000キロもあり、移動にかかる経費も含めて大変な事になると思いますが、まずはプレミア残留を目指して頑張って欲しいものです。

グロズヌイのチームがプレミアリーグに残留しつづけるという事には大きな意味があると思います。


そして先程終了した試合結果は3−0でテレクの完敗でしたが、満員となったスタジアムやチケット争奪戦の様子を映像で見ているとその意味を感じます。

Friday, 16 November 2007

Zenit won the championship title


 浦和のアジア制覇に先駆けて、ロシアリーグでは先週ゼニト(サンクトペテルブルグ)が18勝5敗7分という成績で優勝しました。2位のスパルタークモスクワに2ポイント差での優勝です。ロシアでもやはりフットボールは人気があるようです。その安定した人気を支えるにはやはりメディアが重要であり、その点においては日本のリーグとメディアの関係も多く議論されているところです。その点においてロシアで素晴らしいと思った点は、まず、毎週地上波放送で2試合以上放映しています。これにより、日曜の午後は家でフットボール観戦というスタイルを定着させられます。もう一つは、優勝のかかった試合の放映にあたり、1週間前からTVCMでその状況をたくさん放送します。そして試合が終了して優勝が決定されると、その後のプログラムは全て変更され、優勝特別番組を(おそらく)6時間以上放送していました。このような状況があってこそ、リーグの人気は定着するのかと思いました。
 ロシアリーグの強豪というのは、まあどこの国もそうですが、大手企業がスポンサーとなっています。ロシアの大企業といえば、ガスプロムやルクオイルといったエネルギー関連となります。ゼニトはガスプロム、スパルタークはルクオイルという事です。他にもエネルギー会社が所有しているチームはあります。
 ガスプロムの色々な意味での強大さは世界的に知られていますが、こういった政治力というものがメディアを動かしているのかと思うと、単純にリーグとメディアの連携で人気を獲得しようという話には少し無理があるのかもしれません。

ゼニトHP
http://www.fc-zenit.ru/

Tuesday, 13 November 2007

Urawa looking for historic win in ACL final


いきなりロシアと全然関係ないですが、上記タイトルは11月12日付け、ヘラルドトリビューンの見出しの一つです。
明日はAFC(アジアサッカー連盟)のchampions league 決勝。私の応援する浦和レッズが試合をします。勝利の願いを込めてこの記事を投稿させて頂きました。ヘラルドにも取り上げられる程のチームに成長したのかと思うと嬉しいです。試合を観る事ができないのが個人的には非常に悔しいですが、心から応援しております。写真は2003年11月3日国立競技場の達也ゴール。当時最も感動的だった瞬間ですが、明日は浦和の人にとって、さらに感動的な日になってくれればと思います。